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変わる世界で、その手は、何をつかむのか

TOP INTERVIEW

築き上げてきた強みで
時代の変化に応え、
未来に貢献する新ビジネスを。

PROFILE

住友商事グローバルメタルズ株式会社
代表取締役社長

村上 宏

※掲載内容は、インタビュー当時のものです。

未来の鉄鋼業はどうあるべきか。
その答えを、これから導いていく。

私たち住友商事グローバルメタルズは、住友商事の金属事業部門を前身に、戦後80年近くにわたって製鉄業と需要家をつなぐ鉄鋼流通を担い、産業の発展を支えてきました。早い段階からグローバルに事業を展開し、特に東アジア・東南アジアなどへの鉄鋼輸出と事業展開では豊富な実績を築き上げています。こうして市場で重要なポジションを占めている当社ですが、時代は今、変化のスピードをますます加速させています。私たちも、その変化に対応していかなければ、これからの社会において存在意義はありません。なかでも世界が直面している重大なテーマが脱炭素社会の構築であり、すべての産業がカーボンニュートラルへの対応を迫られています。特に鉄鋼業はCO2の排出量が多大で、社会に与える影響も大きい。「鉄」は人口増に伴ってニーズが拡大していくため、途上国を中心にマーケットはまだまだ伸びていきます。世界規模で需要が増す「鉄」を、環境負荷の少ないグリーンスチール(※)に変えることができれば、カーボンニュートラル社会の実現に大きく貢献できる。私たちはこの業界の主要なプレイヤーとして、その役割を果たしていくことが強く求められています。鉄鋼専門商社である機動力を活かして、それぞれの産業にフィットする形でグリーンスチールを提供し、持続可能な社会づくりに寄与していきたいと考えています。

(※)グリーンスチール:温室効果ガスの発生しない方法、あるいは温室効果ガスの発生が極めて少ない方法で製造された鉄鋼製品。

過去の成功体験は通用しない。
求められるのは、新鮮な若い感性。

グリーンスチールを市場に流通させるとともに、社会全体のカーボンニュートラルの実現へ向けても、住友商事グループの経営資源をフルに活用して新たなビジネスをつくり出していきます。すでに、住友商事の専門組織と連携し、製鉄工程において炭素の代わりに水素を活用したり、製鉄所で使用する電力を風力発電などのクリーンエネルギーに置き換えたり、あるいは発生したCO2を地下深くに貯留するインフラ整備などの事業開発の検討にも挑んでいます。
それは、もはや製鉄所内だけで成し遂げられるものではなく、さまざまな業界のキープレイヤーと連携して鉄鋼業の周辺に新しい産業を創出し、社会全体で脱炭素に向けた仕組みをつくり出さなければなりません。私は、そこに大きなビジネスチャンスがあると思っています。鉄鋼商社として長年にわたって培ってきた専門性と、総合商社を母体とする住友商事グループが持つビジネスノウハウやネットワークなどの豊富な経営資源をかけ合わせることで、未来の社会に貢献する新たな産業を起こせる可能性があふれている。まさに当社の強みがベストフィットする時代が訪れようとしており、私自身、胸躍る思いです。そこで活躍できるのは、過去の成功体験にとらわれることなく、フレッシュな感覚で物事を捉えられる人材。すなわち、若い人たちがより活躍しやすい時代が到来しているのです。

優秀な経営人材を輩出することで
私たちは社会に貢献していく。

新たなビジネスを創出していくことは私たちの大きな使命ですが、一方で、世の中に必要な鉄を必要な場所に流通させるというトレードのビジネスも重要であり、けっしてなくなることはありません。これから入社される皆さんには、まずこの商社ビジネスの基本を身につけてほしいと考えています。
私もかつて営業の現場でキャリアを積みましたが、トレードの醍醐味は、お客さまと直に接してニーズをつかみ、仕入先など多くの関係者と折衝して応えていくことにあると常々感じていました。ですから若いうちは、東京と比べてお客さまとの距離が近い、大阪や名古屋、福岡などに赴いて地域密着型のトレードに携わるのも、自らを成長させる良い機会だと思います。そうしてトレードの真髄を理解し、海外にも駐在して自分をさらに広げ、そのうえで新たなビジネスの創造に挑んでほしい。そして最終的には、企業を経営できる人材となり、私たちがグローバルに展開している事業会社の経営、そして当社自身の経営、さらには住友商事グループの経営チームにも当社から人材を送り出していきたいと思っています。当事者意識をもって周囲を動かし、自ら新たな価値をつくり出せる経営人材こそが、未来をより良く変える力になっていくと信じています。高い志を抱く人材が当社に参加してくださることを、切に期待しています。

市場のリアルなニーズに触れ、
課題解決の力を磨くことが、
未来で必要とされる
経営人材への道筋となっていく。