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変わる世界で、その手は、何をつかむのか

INTERVIEW05

フィリピン相手のトレードに奮闘中。
2年目には事業会社の経営管理や
新規事業推進にも関わり、成長を実感。

PROFILE基幹職

海外薄板事業第一部 海外薄板第一チーム

託見 美由

2021年入社。高校時代から英語を熱心に学び、大学では自分にあまり縁のない国に敢えて触れたいとインドネシアに興味を持ち、同国の宗教教育について研究。就職にあたっても、世界を相手にヒトやモノの懸け橋になり、お互いに利益をもたらすような仕事を希望。なかでも、その国のインフラを担い、経済成長に貢献できる「鉄」を扱う商社に魅力を感じ、若いうちから海外と関われる機会の多いSCGMを志望したとのこと。

※掲載内容は、インタビュー当時のものです。

1年目からフィリピンと日本の間に立ち、
現地の経済を支える「鉄」を輸出。

私が今、日々向き合っているのはフィリピン。この国に生産拠点を構える日系メーカーに向けて、家電やオフィス機器向けの薄板を輸出する業務に入社以来携わっています。現地で日系メーカーのお客さまに鋼材を供給するコイルセンター(※)とコミュニケ―ションをとって毎月の発注数量を決定し、国内の鉄鋼メーカーにつないでいくことが私の役割。コイルセンターが余計な在庫を抱えないよう、現地でオーダーされる鋼材の数量が妥当かどうか、日本側でもお客さまの本社から情報を収集して発注の精度を上げ、仕入先の鉄鋼メーカーと折衝して必要な数量を調達していきます。上司からは「何か問題があればサポートするから、まず自分の考えで仕事を進めてほしい」と1年目からこのトレードを任され、悪戦苦闘しながら業務に取り組む毎日。でも、こうして早くから責任ある仕事を担えることで、私自身とても成長実感があります。

(※)コイルセンター:コイル(ロール状に巻かれた鋼板)を切断加工する流通加工業者。フィリピン国内では、マニラとセブに所属チームが関わるコイルセンターがある。

マニラの電器店で、自分が供給した鋼材が
家電製品になっているのを目の当たりに。

2年目に入ってすぐ、初めて海外出張でフィリピンに赴きました。コイルセンターで加工されている巨大なコイルを目の当たりにして、そのスケールにあらためて驚かされるとともに、それまで電話やメールでやりとりしていた現地のスタッフとも直に接してお互いの理解を深めました。さらに、出荷先のお客さまの工場にも訪問する機会を得て、薄板から冷蔵庫やエアコンが生産される工程を視察し、サプライチェーンをリアルに把握することができました。その後、マニラ市内の電器店で、工場でつくられていた商品が実際に販売されているのを見た時は、「私が輸出した鉄が形を変え、こうしてフィリピンの方々の生活を豊かにすることに貢献しているのだ」と、とても感慨深かったです。また、2年目の半ばから、現地のコイルセンターの主管業務にも携わるように。私にとって未知の領域でしたが、副部長が「若いうちから投資先を経営管理できる力をつけてほしい」と毎月、部内の若手対象に財務諸表を読み解く勉強会を開いてくださり、猛勉強中です。

カーボンニュートラル実現に貢献する
「鉄」を流通させる新規事業にも参加。

コイルセンターの経営管理に関わりはじめてから、全社の投資先を統括する部署との会議にも、上司と一緒に出席しています。現地から定期的に寄せられる財務データを分析して経営状況を報告し、改善のための討議にも参加。さらに、現在SCGMでは、世界的な課題である気候変動対策をターゲットにした新規事業を立案推進する「ワーキンググループ」が展開されており、上司から「部を代表して、この活動に参加してみないか」とチャンスをいただきました。ここでは、カーボンニュートラルの実現に貢献する施策を全社で共有して実践しようとしており、私もフィリピンに向けて、製造時にCO2排出が少ない鉄鋼のトレードを検討しているところです。こうして「鉄」を通して、社会課題の解決につながる新ビジネスをつくることにも挑戦していきたい。これからも機会を積極的につかんで、将来は何か一つ、自分のなかに絶対的な強みを築き、「この分野なら託見に聞こう」と周囲から頼られるような人材になりたいと思っています。