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変わる世界で、その手は、何をつかむのか

INTERVIEW01

外国籍であることも自らの強みに。
営業力も経営力も磨き上げ、
絶対的に頼られる存在へ。

PROFILE基幹職

海外薄板事業第二部 海外薄板第八チーム

Jason Lin

2017年入社。台湾出身。幼少期にニュージーランドに移住し、小学校から大学まで同国で過ごす。学生時代から日本に興味を持ち、大学在籍中に日本への留学を経て、卒業後は来日して英会話スクールを営む企業に就職。2011年に台湾に帰国し、得意の語学力を活かして世界を相手にするビジネスに挑戦したいと住友商事の台湾法人に入社する。2014年より住商スチール(現・住友商事グローバルメタルズ)に出向し、2017年に転籍。

※掲載内容は、インタビュー当時のものです。

中国市況のことならJasonに聞け。
そう頼られる人材を目指して。

私の商社パーソンとしてのキャリアは、台湾からスタートしました。30歳の時に住友商事の台湾法人の金属資源部門にキャリア入社し、中国から米州やASEANに輸出する三国間貿易を担当。そして3年後、現在のSCGMから「中国市場に理解がある人材を派遣してほしい」という要請があり、私に白羽の矢が立ったのです。託されたのは、日本の鉄鋼メーカーから仕入れた薄板を、中国に輸出するトレード。本社側で大きなビジネスを担えることに期待を抱いて来日したものの、同年代の社員より経験が浅いことに不安もありました。そこで、何か自分の強みをつくらなければと、中国の鉄鋼市況に関しては誰よりも詳しくなろうと決意。台湾時代の経験も活かしつつ、国内の鉄鋼メーカーに積極的に情報提供し、中国側の販売先とも誠実に商談を重ねるうち、取引先の方々から「困ったことがあればまずJasonに相談しよう」と頼られるように。そうした関係を築くことに、当時はやりがいを覚えていました。

来日8年目、新たな挑戦。
欧米の事業会社の経営管理を担う。

当初しばらくは中国向けのトレードを主に手がけましたが、その後、韓国やASEANも担当するようになり、タイ、ベトナム、マレーシア、カンボジア、ミャンマーなどへ出張する機会も増えていきました。ASEANでは、鉄を扱う取引先は中華系企業が多く、中国語で商売できる自分の強みを発揮してビジネスを伸ばしていきました。そして、来日8年目にポジションが大きく変わり、欧州と米州に向けた自動車用鋼板の輸出チームのサブリーダーを務めることに。私が担当しているのは、当社がチェコとメキシコに出資する事業会社ですが、メキシコにおいては日本から輸出する自動車用鋼板を納めて管理し、現地の日系メーカーの工場に安定的に供給しています。そのため、今のチームでは事業会社のマネジメントがきわめて重要であり、私に求められる役割も、トレードより経営管理の比重が大きくなっています。各事業会社の幹部と絶えずコミュニケーションをとり、経営や現場に関わるさまざまな問題が生じていれば解決を図るとともに、業績を分析して今後の事業戦略を立てていくことに注力しています。

高い視点からビジネス全体の商流を捉え、
お客さまのあらゆる課題の解決を。

台湾時代からのトレード経験で、お客さまの信頼を獲得し、ご要望に応える営業力は大いに磨かれました。そして今、市場に鉄を供給する最前線となる事業会社の経営に携わり、より高い視点からビジネス全体の商流を捉えられるようになってきた。しかし、経営管理を担うにはまだまだ力不足であり、悪戦苦闘を続けています。そこで先日、チェコとメキシコの事業会社を初めて訪問し、現場を視察するとともに、幹部たちと意見交換。リアルな課題を共有できたことで、自分が主管するそれぞれの事業会社をより発展させたいと、あらためて経営への意欲が湧いています。私が目指しているのは 商社パーソンとして絶対的に信用される人材になること。トレードはもちろん、経営的な観点からもお客さまのビジネスに貢献できるようになることが目標です。また、新たに直面しているDXやカーボンニュートラルなど未知の課題に応えていくには、多様な発想が不可欠。外国籍でキャリア入社者の私が社内で存在感を発揮することで、SCGMのダイバーシティ推進にも貢献できればと思っています。